八犬伝(全八巻) 碧也ぴんく 

 

碧也 ぴんく, 滝沢 馬琴 / ホーム社(2004/11)
Amazonランキング:50,059位
Amazonおすすめ度:


安房国の領主・里見家の伏姫は、戦で手柄をたてた飼い犬・八房の妻となった。 しばらくして懐妊した姫は、犬の子を身籠ったことを嘆き、命を絶ってしまう。 その時、姫の数珠から、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が浮き出た8つの珠が空高く飛び散った。 それぞれの珠と牡丹の痣を持つ8人の若者たち・八犬士の数奇な運命の始まりだった・・・。

とにかく「八犬伝」ってちゃんと読んだことってなかったんですよ。
知ってるのは、伏姫欲しさに犬の八房が敵大将の首を食いちぎってくるとこのみ(笑)

だから、ながいこと、何で犬と子供ができるん?てな感じでした。
滝沢馬琴の原作は長大で読むのは大変だと思うのですが
これなら簡単に読めるのでオススメです。

13年もかかって連載されていたので、1巻の絵はだいぶ違うんですが・・・
文庫おちしてくれてよかったです。(もとはニュータイプ100%という薄い本だった)
それに8冊で、表紙は八犬士。
うふふ。ステキ♪

私は日本史得意でなかったので、読みながら、
「えーと信乃のお父さんは、誰に仕えてたんだっけ?」という感じで、何度も読んでしまいました(笑)
名前が覚えられなくてねぇ(苦笑)

他の「八犬伝」が、キャラ流用のオリジナルストーリーなのが多い中
これは割と原作に忠実らしいですし、時代考証もちゃんとされてるし
それ以外のオマケのページも面白いです。

もともと滝沢馬琴は江戸時代。
八犬伝の舞台は室町時代ということで、鉄砲なかったはずなのに鉄砲でてきちゃったりしてるようなんですが、作者の碧也氏はそういうこともちゃんと踏まえてかいておられるので 調べ方はしっかりしてると思いますし、(原作への忠実性は)信用できるのではないでしょうか。

絵もきれいだし、迫力もあるし、少女漫画だけれど
男女の別を問わずオススメします。

私の好みは、荘助です。
こういう人いたら、嫁にいきたい(笑)