モロッコ水晶の謎 有栖川有栖 

 

有栖川 有栖 / 講談社(2005/03/08)
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推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶論理で挑む表題作ほか、クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに書かれた、連続挑戦予告殺人を追う「ABCキラー」、誘拐殺人の影に潜む悲劇を描く「助教授の身代金」など、研ぎ澄まされた論理が光る有栖川本格全4編を収録。

国名シリーズ第8弾。
作家アリスシリーズです。
「助教授の身代金」と「ABCキラー」は短編。
「モロッコ水晶の謎」は短編と中編の間くらいの分量です。
もう一作の「推理合戦」は・・・短編・・・というには分量少ないなぁ。
幕間のちょっとしたお楽しみってとこでしょうか?
最近の有栖川氏の作品傾向としてはちょっとすっきりしないエンディングが多いような気もするのですが・・・。
「ABCキラー」はクリスティの「ABC殺人事件」を知っていても知らなくても十分楽しめます。
が、知ってるほうが比較できて面白いと思います。
「モロッコ水晶」は占いがキーワード。
どんなシチュエーションでも何かを信じることのできる人のほうが強いのですよね。

短編集だったせいかあっという間に読んでしまいました。
さすが有栖川氏。