スウェーデン館の謎 有栖川有栖 

 

有栖川 有栖 / 講談社
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取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家・有栖川有栖はスウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。 大好評国名シリーズ第二弾!長編ミステリ。

アリスが訪れた雪深いペンション。
隣の家には恰幅のいい童話作家と美しいスウェーデン人の夫婦。
彼らの住むログハウスに訪れる画家姉妹、建築会社社長。
楽しい一夜が明けると・・・画家姉妹の姉が殺されていた──雪降るログハウスの離れで。
犯人の足跡はなく、ただ彼女を発見した童話作家の足跡だけがついていた。

雪降る密室殺人です♪
犯人の脱出ルートなし。
全員のアリバイ成立。
折れた煙突と盗まれた枕カバー。

ワクワクする設定だと思いませんか?
ペンションにはアリス一人で来たのですが、アリスの要請によって火村教授登場!
そこからいつものように二人の推理が始まります。
長編ミステリなので、すこし長く感じられます。
もう少しつめて中編くらいにしてくれたほうが読みやすかったのでは?
と思いますが、冬山のロッジと言う閉塞感のある舞台の雰囲気作りとしては
このぐらいの長さがあったほうがよいのかもしれません。
作家アリスシリーズは、火村教授の犯人に向けられる厳しい断罪の言葉が
殺人という罪の重さを、私たちにも突きつけます。

寒い季節に、暖かい部屋で、ぜひお読みください。
分量はさほど多いほうではありませんので、読みやすいと思います。
国名シリーズ第2弾とかかれてはいますが、前作「ロシア紅茶の謎」を知らずとも充分楽しめます。
作家アリスシリーズは、一冊一冊で話が完結してますので、どこから読んでも大丈夫ですよ!