レミングの行方 大橋薫 


大橋 薫 / 角川書店(1993/10)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


アメリカの孤児院を舞台に起きる連続殺人。子供ばかりの環境で、大人も子供も見境無く殺されていく。 一体犯人は誰なのか?そして孤児院に隠された秘密とは?

このマンガ家さんはもともとホラーが多い方ですが、これはサスペンスって感じの話です。
外国の孤児院のようなところで起こる連続殺人の犯人は誰か?という話なんですが。
マンガが続くときは大抵1、2、3・・・と番号なんですけどこれは「アリスン編」とか登場人物の名前でわかれています。
まったく別の話になるのではなく焦点がその人物にあわさるというだけで、話は連続しています。
でて来る子供達も一癖も二癖もあります。
天真爛漫な天使のようなかわいらしい少女が実は残虐な性格だったり、あちこちであやしげな動きがあり、捜査をする刑事は翻弄されていきます。もう誰をみても、大人だけでなく子供でさえ犯人に思えてきちゃうんですよね。

基本的にホラーメインの方ですから、スプラッタな感じはとても上手に表現されてます。
あとは精神的にじわじわくる怖さと言うのよく出ています。
少女漫画のわりに気持ち悪いキャラクタもでてきてしまうので絵柄に好き嫌いはあるかもしれませんが、小説はあまり読まないという方もマンガならどうでしょうか?
手にとってみてください。