風の海 迷宮の岸(上・下) 小野不由美 

 

小野 不由美, 山田 章博 / 講談社(1993/03)
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麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、かたときも離れず、守りつづけるはずだった。しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きた時、金の実は流されてしまった!それから十年。探しあてた実は、蓬莱で『人』として生まれ育っていた。戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒──幼い少年の葛藤が始まる!

俗に『十二国記シリーズ』といわれているシリーズの第2弾です。
前作「月の影 影の海」では女子高生の陽子が主人公でしたが、今度はそれよりも少し前の話になり、少年の話です。

十二国という世界は、全部で十二国あります。
花びら形の島国のような感じです。
中華風の世界です。

泰麒がとてもかわいらしいです。
一生懸命なあたりが・・・。
でも酷い目にあったりとか、一生懸命に悩んでしまったりするんですよね。
前作でも出てきた景麒や延王・延麒なども出てきます。

ここで紹介しているのは、少女向け文庫ホワイトハート版ですが、あまりの人気ゆえに講談社文庫からも出ています。
表紙がイラストでは買いにくいということなんでしょう。
例えば男性方や、年配の方が。
個人的にはアニメにもなった作品ですし、この絵が十二国の世界をイメージするのに一役やっていると思うので、ホワイトハート版をオススメします。