推理小説 秦建日子 

 

秦 建日子 / 河出書房新社(2005/12/21)
Amazonランキング:3855位
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会社員、高校生、編集者・・・・・・面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が書かれていた・・・・・・最注目作家、驚愕のデビュー作!

主人公は女刑事。
雪平夏見。
無駄に美しい容貌。
しかし、バツイチ。子供アリ
しかもかなりのだらしなさ。
部下の青年が「路地裏の残飯置き場」もしくは「夢の島のゴミ埋立地」というほどの部屋に住み、酒に強く、酔うと全裸になる・・・。

男ばかりの警察社会で検挙率の高い彼女はかなりの変人奇人。
しかし現場に残されたわずかな手がかりをもとに徐々に犯人に近づいていく。
特異な推理方法で。
対する犯人も特異な演出で連続殺人を犯していく・・・。

テレビドラマ、そして映画にもなるという「アンフェア」の原作、らしいです。
雪平夏見役は篠原涼子。
タイトルからしてすごいなぁと思い手に取りましたが
うーん。いまいちな感あり。
もともとシナリオライター、劇作家というだけあって、映像だったら面白いのかもしれません。
私はドラマみてないのでなんとも言えませんが
小説としてはいまいち書き込みが足りない感じです。
キャラとしては面白いと思うんですが。
もっと過去の苦悩の話とか掘り下げたほうが、ラストシーンのきれいさが際立つんじゃないのかなぁと思ってしまいました。
同じ女刑事なら私は乃南アサ氏の音道貴子シリーズのほうが好きかも。
「アンフェア」というフレーズがキーになってる割にはインパクト薄かったなぁと思いました。
それともコレが最近の作風の流れなのかしら?

そんなにボリュームもなく、軽く読めるので気軽にどうぞ。