覆面作家の愛の歌 北村薫 

 

北村 薫 / 角川書店(1998/05)
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ペンネームは覆面作家―本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア……。三つの季節の三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、「覆面作家」シリーズ、第2弾登場!

お嬢様探偵新妻千秋とその担当編集者岡部良介の活躍するシリーズ第2弾。
『覆面作家のお茶の会』
『覆面作家と溶ける男』
『覆面作家の愛の歌』
の3篇。

『覆面作家のお茶の会』
岡部の所属する雑誌「推理世界」のライバル誌「小説わるつ」の編集者静美奈子の女友達であるパティシエの義父の行方をさがす話。

『覆面作家と溶ける男』
小学生誘拐殺人事件の謎と静の甥の小学校近くに出没する不審な男の謎を解く話。

『覆面作家の愛の歌』
劇団の花形女優刺殺事件の謎を解く話。

千秋のギャップが面白いし
話がリズミカルなのも読みやすくていいですね。

前作に比べ登場人物も増え、にぎやかになっています。
テンポの良さであっというまに読めてしまう短編集です。

内容はシリアスでも、明るい文章はこびですので、気軽に読める感じです。