覆面作家の夢の家 北村薫 

 

北村 薫 / 角川書店(1999/10)
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12分の1のドールハウスで行なわれた小さな殺人。そこに秘められたメッセージの意味とは!?天国的美貌をもつミステリー界の人気作家「覆面作家」こと新妻千秋さんが、若手編集者、岡部良介とともに、残された言葉の謎に挑む表題作をはじめ、名コンビが難事件を解き明かす全3篇を収録。作家に探偵、おまけに大富豪の御令嬢と、様々な魅力を持つお嬢様探偵、千秋さんの名推理が冴えわたる『覆面作家」シリーズ第3弾!

この本で「覆面作家」シリーズはおしまいです。
『覆面作家と謎の写真』
『覆面作家、目白を呼ぶ』
『覆面作家の夢の家』
の3篇。

千秋と良介も事件ごとに良い雰囲気になってきてます。
二人でいるのが自然な感じにね。

個人的には
『覆面作家、目白を呼ぶ』
のトリックは面白くて実際にありそうに思いました。
情景が思い浮かべやすかったですね。

『覆面作家の夢の家』
はドールハウスに秘められた数字の謎もひねっていて面白かったですし
ラストがハッピーエンドなのも良かったですね。

基本的に、ほんわかほのぼのなミステリなので、読んでいてしんどくなるようなことはありません。
気軽にミステリを楽しめます。
短編で、さくさく読めちゃうところも魅力的です。