鉄鼠の檻 京極夏彦 

 

京極 夏彦 / 講談社(2001/09)
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忽然と出現した修行僧の屍、山中書ける振袖の童女、埋没した「経蔵」……。―骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無残に殺されていく。謎の巨刹=明慧寺に封じ込められていた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第4弾!

箱根の老舗旅館に骨董屋・今川は来ていた。
明慧寺の坊主と取引するために。
そこで出会った老医師・久遠寺と意気投合する。
中禅寺敦子鳥口守彦は取材のため箱根を訪れていた―明慧寺の取材で。
敦子はその寺はただの寺ではないと言う。
4人の泊まる「仙石樓」でいなかったはずの坊主の死体が座禅を組んだ状態で突如現れる。
しかも周りには足跡一つない。
一方京極堂関口は各々妻を伴い、箱根に旅行にきていた。
関口は退屈凌ぎに呼んだ按摩に不思議な話を聞かされる。
鼠に化かされたという話を。
謎は全て、一つの寺に集まり、そこで起こる連続僧侶殺害事件。
―全ての謎は京極堂によって解体される。

このシリーズの中でもっともややこしい説明が長かったという気がする作品です。
分厚い。
6センチくらいあります。
基本的に寺関係のことはよく分からないし、知らないので(自分の家が何宗だかもよくわかってないくらい宗教とは縁遠い。縁遠すぎるほどです)なおさら説明がわからなかったですね。
でも寺に詳しい人には、面白かったそうです。
その説明も(笑)

「姑獲鳥の夏」の久遠寺氏などが出てきて、メインキャラ以外での繋がりがある本です。
意外な繋がりもあったりします。

しかし、説明が長くいささかうんざりしなくもないですね。
知らないような話なので面白いのですが・・・長い(笑)
なんなら斜め読みしてもかまわないでしょう。
いや、したくなるほどに、長いです(笑)
でもちゃんと理解できるともっと深く楽しめる話だと思います。