赤緑黒白 森博嗣 

 

森 博嗣 / 講談社(2002/09)
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深夜、マンションの駐車場で発見された死体は、全身を真っ赤に塗装されていた。数日後保呂草は、被害者の恋人と名乗る女性から、事件の調査を依頼される。解明の糸口が掴めないまま発生した第二の事件では、色鮮やかな緑の死体が・・・・・・!美しくも悽愴な連続殺人!快調Vシリーズもクライマックスの第10弾!

全身を塗装された死体。
なかなかシュールな場面ですね。
赤く塗られて殺されていたのは赤井という人物。
名前と色の一致は偶然か?
そこに登場する「日本メタナチュラル協会」という怪しげな団体。 ミステリ色が強くなりましたね。

それにVシリーズの最後の作品(といってもいくらでも続けられそうな終り方なんですけどね)だからか、登場人物達の細かな設定が明らかになります。
前作では既に「へっ君」の正体が明らかになってきてるのだから、お父さんの苗字はアレじゃなきゃだめですよね。
そりゃそうです。わかってるんですけどね。
でも、警部、その名前はどうかと思いますよ(苦笑)
(読んでない人にはまったくわからないけど楽しみを奪うのは良くないので)
それから、紅子四季の接触がありますね。
この出逢いはある意味、大きな伏線といえるのですが・・・。

最後で明らかになる事件の真相。
こんな時から彼女の手の中で物事が動いていたのですねぇ。
シリーズ同士がリンクする要素がはっきりと判明します。
しかし・・・思うにS&MとかVという風にシリーズとして分かれていますが、結局は一つの話のような気はしなくもないです。
うーん言うなれば、「ドラクエ3部作」とか「スターウォーズ3部作」とかっていうイメージかな?
どっちのシリーズを先に読んでも良いのでしょうが・・・・やはりこれはS&Mシリーズを読破して後、Vシリーズを読み始めるのが良いのではないでしょうか?
私はそう思います。