黒猫の三角 森博嗣 

 

森 博嗣 / 講談社(2002/07)
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3年前から11歳、22歳、33歳の女性が一年ごとに同じ方法で殺される事件が起こっていた。
最初の2人は7月7日、そして昨年は6月6日。
その法則でいけば今年、6月6日に44歳の女性が殺される可能性が!
今だ捕まっていない殺人犯の次のターゲットは誰なのか?
今年6月6日に44歳になる小田原静江に脅迫めいた手紙が届いた。
探偵・保呂草静江の依頼を受け「阿漕荘」に住む小鳥遊練無香具山紫子と共に身辺警護としてパーティの行われている桜鳴六画邸を監視する。
しかし衆人監視の密室で静江は殺されてしまう。
犯人は一体誰なのか?
そして一体どうやって密室から脱出したのか?

森氏の2大シリーズ「Vシリーズ」の1冊目です。
保呂草潤平は探偵で便利屋をしています。
まぁいわゆるうだつのあがらない男ですね。
依頼人静江は彼の住む「阿漕荘」のオーナーです。
同じく下宿人の小鳥遊練無(たかなし ねりな)は男子大学生ですが女装趣味で普段から女装してます。
香具山紫子も下宿人です。
この作品「Vシリーズ」ですから探偵役は、元六画邸の持ち主で現在居候中のお嬢様にして科学者、小一の息子を持つ母でもある瀬在丸紅子という人物です。
元旦那は刑事。

森氏・・・やっぱりお嬢様好きなんだね。と思いましたが(笑)
トリックはねぇ・・・・・うーん、それなりに面白いとは思います。
まぁこの作品はトリックよりも物語の構成それ自体を楽しんで欲しいですね。
キャラクタ個性があふれてますが、もう少し紅子にもスポットあててほしかったかも。