朽ちる散る落ちる 森博嗣
土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で、奇妙な状態の死体が発見される。一方、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていた。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われる!前人未踏の宇宙密室!ますます冴える森ミステリィ、絶好調Vシリーズ第9弾!
前々作「六人の超音波科学者」の事件から1週間。
事件現場となった研究所の地下を警察が調査すると言う情報を聞きつけて、保呂草・紫子・練無・紅子の4人もその現場に立ち会うことにする。
密室の中に自殺とは思えない状況の死体。
その死体は生きたまま壁に叩きつけられた可能性が高いと言う。
さらに紅子の恩師小田原は紅子にNASAの機密情報を教える。
宇宙船での密室殺人が研究所の地下で見つかった死体とどう関係があるのか?
そして事件の背後にチラチラと見える練無そっくりの女性。
彼女と練無の関係は?
うーん。
混沌としてきた感じがします(笑)
感想は「関係者が近い範囲に塊すぎやなぁ」(笑)
そしてこの話は後の話の伏線だらけなのかもしれません。
曖昧な部分多い。
ストーリーとしては混沌としています。
さて、トリックのほうですが
研究所のほうは発想が面白いですね。
ちょっと大胆ではありますが(笑)
私個人的にはこの死に方は大変苦しみそうな気がしていやです。
宇宙船のほうは・・・古典的で面白みに欠けますが、仕方ありません。
ストーリーに謎が多いせいか、全体としてぼややんとした感じがします。
次作へのつなぎなのかな?
ということで、トリックよりストーリー重視な本ですね。
そして気付きました(笑)
S&Mシリーズとのつながり・・・。
前作は時間軸が違うんだってことに。
順番に映像化はネタバレするからできないでしょうね。
ということは七夏の娘が、あの人か!
ってことで何の話か気になる人はどちらのシリーズも読んでください(笑)
森氏の稚気ですね。