六人の超音波科学者 森博嗣 

 

森 博嗣 / 講談社(2001/09/05)
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六人の科学者が集う土井超音波研究所。そこに通じる唯一の橋が爆破され、山中深くに築かれた研究所は陸の孤島となった。仮面の博士が主催する、所内でのパーティの最中に死体が発見される。招待されていた瀬在丸紅子たちは真相の究明に乗り出すが・・・。

Vシリーズ第7弾。
例によって例のごとく瀬在丸紅子小鳥遊練無香具山紫子保呂草潤平は4人揃って事件に巻き込まれます。
そこへ登場する祖父江七夏
私にはどうしても七夏がいつも貧乏籤をひいちゃってるようにみえます。
不幸ナリ。

絞殺されたらしい死体が発見され、パトロールに出かけた紅子練無七夏は閉じ込められ、練無は呼吸が止まるほど首をしめられ、更に首なし死体が発見されます。

この作品を読んで私は森氏の「すべてがFになる」を連想しました。
人里離れた研究所っていう設定もさることながら、研究者の態度もかわりなく。
こういう静かな環境で研究したい、自分の研究だけに没頭していたいというのは森氏の願望なんでしょうねぇ。
わからなくはないですけれども(笑)

あとは七夏紅子の一人の男を巡っての争いは・・・もういいかな?(笑)
紅子のようなライバルをもった七夏には同情します。
こういう立ち振る舞いをされても冷静に対処しなきゃ行けないのは・・・大分しんどそうです。

この作品を一つの言葉で象徴するなら・・・
「探偵は殺人者を作る」でしょうかね。