試験に出るパズル 高田崇史 

 

高田 崇史 / 講談社(2001/09)
Amazonランキング:195,568位
Amazonおすすめ度:


背スラリ、髪サラリの天才高校生・千葉千波くんが、
浪人生で従兄弟の「八丁堀」たちと共に鮮やかに難問を解き明かす。
上質の論理パズル短編集。

探偵役は千葉千波くん。
男。とっても女の子にもてそうな外観でおぼっちゃま。
でもそれを鼻にかけたりしないいい奴。
語り手は千波くんの従兄弟にして浪人生。
本名は恥ずかしがって明かされていないけれど、千波くんからは「ぴいくん」そして友人からは「八丁堀」(これは住んでるところがそうだから)と呼ばれるかなり妹思いの男の子。
そしてもう一人饗庭慎之介
「ぴいくん」こと「八丁堀」とは高校時代から浪人の今にいたるまでの仲良しで同じ予備校に通う身長190の大男です。
慎之介のお父さんは警視庁捜査一課の警部補さん。
という三人が出くわす、というか首を突っ込むと言うか関わっていく事件の数々。
おばさんたちでにぎわうランチバイキングで消えた黒真珠の謎とか爆弾魔の次なるねらいを論理で見破る事件とか全部で5編。

ちょっと間が抜けててすっとぼけた感じの話で、のほほんとした探偵団って感じかな?
高田氏のもう一つのシリーズ「QEDシリーズ」がガチガチした感じだというなら、コチラはもっと楽に読める感じでしょうか?
短編集として一冊にまとめられているのですが、一つ一つ話を分けてみると・・・ 小学生でも十分楽しめそうな気配。
毎回さしはさまれるパズル(本編とは関係がない。巻末に解答あり)は難しいですけれど、思わず解いてしまいたくなります。
これらのパズルは・・・うーん「平成教育委員会」の給食の時間の団体戦の時の問題みたいなやつが多い(笑)
「うそつきと正直者がいます・・・」って言う感じのやつね。
これも結構楽しめるので一冊で長い間遊べそうです☆