試験に敗けない密室　高田崇史　

試験に敗けない密室―千葉千波の事件日記 夏休み編

高田 崇史 / 講談社(2002/06)

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天才高校生・千葉千波くんと浪人生の「八丁堀」、饗庭慎之介の３人組が、土砂崩れで「脱出不能の十三塚村」、「神裁きの土牢」など、続々現れる密室の謎に挑む。

「千波くんシリーズ」第２弾。
千葉千波の事件日記「夏休み編」です。
龍神池、六部殺し跡、首切り塚・・・。
なーんて妖しげな名所のある十三塚村に間違って辿り着いてしまった挙句、閉じ込められてしまった３人。
一度閉まったら開けられないという「神裁きの土牢」に慎之介は閉じ込められるし、宿には美人の幽霊が出て、宿のおばあさんは納戸に閉じ込められ、しかも納戸の鍵はどう見てもはいらなさそうなビンの中から発見される・・・。
密室づくしの今回も千波くんの推理が冴える！

今回は中編なので読み応えもありますし、この３人はバタバタした感じがとても楽しいです。
内容的には土曜ワイド劇場系？（笑）
コメディタッチでドタバタ珍道中ぽくて、映像にしやすそうな感じ。
短編だとちょっと短すぎるけれど、この中編なら映像化できるんじゃないですかねぇ？
キャスティングは思いつかないけれど、ドラマ化したら面白そうです。
この本には高田氏の最初で最後（？）の「あとがき」が載っていて、それによると「八丁堀」の本名はふりがなが「お」で始まり「お」でおわる名前だそうです。
なんやろなぁ？