殺意は青列車が乗せて 柄刀一 

 



奇妙な黄色い部屋、謎の黒い火の玉……。天才・天地龍之介の行くところ怪事件がある。極めつけは、鉄道ダイヤグラムの魔術師が企画したミステリートレインの乗っ取り事件!乗客が行き先・ルートを当てるイベント列車に爆弾が仕掛けたられたのだ。龍之介と従兄弟の光章は車中の後見人を救おうとするが、列車がどの路線からも発見できない。どこへ消えてしまったのか?しかも、光章の恋人・長代一美が犯人に捕らわれて……。龍之介、博覧強記の頭脳でこの大ピンチをどう切り抜ける!?

天才龍之介シリーズ第五弾。
本作は
『龍之介、黄色い部屋に入ってしまう』
『光章、白銀に埋まる』
『一美、黒い火の玉を目撃す』
『どうする卿、謎の青列車と消える』
『龍之介、悪意の赤い手紙に息を呑む』
の5つの短編でなりたっていますが、例にもよって手を変え品を変え私たち読者を楽しませてくれます。
室内が黄色くペンキで塗られたコテージの謎、ハウダニットに暗号解読、ハードボイルドテイストまで味わえます。
私個人的にはタイトルともなっている「青列車の謎」が手に汗握る感じで新鮮でいいです。
「黄色い部屋」とか「青列車」とかいわれるとちょっとドキドキしてしまうのはミステリー好きならわかってくれますよね?
「赤い手紙」も龍之介しか解けないだろうと突っ込んでしまうような暗号が面白いですし。
そして物語は重大な局面へと……!
さ、気になる人は本屋へGO!です!