殺人現場はその手の中に 柄刀一 

 

柄刀 一 / 祥伝社(2005/02)
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IQ190の超天才…の割にはちょっと惚けた名探偵天地龍之介。『学習プレイランド』建設のため、協力を求めて訪れた科学研究所で、1冊の本から血痕が見つかった。半年前に失踪、その後他殺体で発見された所員・安場の血痕だった。本の著者は安場が激しく対立していた人物。被害者のメッセージなのか?しかし失踪当時、まだその本は出来上がっていなかったのだ。いつ、どのように血痕は付着したのか?事件発生の時間と場所をめぐる謎。奇妙な事件に、龍之介の高速頭脳がフル回転!

本作は天地龍之介シリーズの6冊目です。
短編集です。5つ、お話が入ってます。
それぞれの話で過去の作品に出てきた人達も、出てきます。

お話の一つ、『ページの中の殺人現場』にあわせて、この本にも意匠がこらしてあります。
現物見たら分かりますが、染みがついてます。
面白いですよねぇ。
ちょっと龍之介の気持ちになって推理してみますか?
私?
ダメでしたねぇ・・・わかりませんでした。
まさに『殺人現場はその手の中に』あったんですけどねぇ。
わからないです。
柄刀氏はこういう遊び心のある作品が多く、ミステリファンとしては一緒に遊んでるような気分が味わえて楽しいです。

個人的には『瞳の中の、死の予告』と『ページの中の殺人現場』が面白かったですね。
派手なトリックはないものの、発想が面白いです。

短編集なので、気軽に読めますよ。