幽霊船が消えるまで 柄刀一 

 

柄刀 一 / 祥伝社(2002/02)
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【鳥の羽ばたき音とともに、女の幽霊が現れる―】後見人探しの旅を続ける天地龍之介が乗りこんだ貨物船には不気味な怪談が広まっていた。震えあがる龍之介を笑っていた従兄弟の光章は、その夜、奇怪な幽霊船に遭遇、失神する。気がつくと、船内はエメラルドのネックレス盗難事件で大騒動に。しかも、現場に残された指紋は龍之介のもので・・・!?
【知能指数190、生活能力ゼロ】の名探偵・龍之介はこのピンチをどう切り抜けるのか?

柄刀氏のミステリ、龍之介シリーズの第2弾です。
短編集ですが時間の流れが近接してるので、読み応えはあります。 前作「殺意は砂糖の右側に」でようやく後見人に会うことはできた龍之介たち。
今度も彼らの行く手には謎が立ちふさがります。
幽霊船と窃盗の謎を解く表題作
誘拐犯が何故濁流の川に転落したにもかかわらず上流にむかって泳ぎつづけたのかと言う謎と10年前の「石の棺事件」の真相を解き明かす「石の棺が閉じるまで」
光章の虎の子400万を持ち逃げした男と出会い、火災事件のアリバイの謎を解く「彼が詐欺を終えるまで」
などユーモアあふれる6作品です。
気軽にミステリを楽しみたい人にオススメです。